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メンター通信 第62号

発行日2009.3

200名集めるために私たちは何をしたか

1月28日、同友会北勢支部例会に多数ご参加戴きありがとうございました。
私はそのとき司会進行を務めさせて頂きましたが、実は体調が絶不調でして。
といいますのは、前日の27日朝いままで味わったことのない腹痛に見舞われました。
朝早くから、トイレに行ったり来たり、便秘状態(とほほ)
何とか午後からの約束までにはとは思うのですが、あまりの苦しさに声も出ません。
こんな格闘が、2時間ほど続いたでしょうか。
遂に9時過ぎにギブアップ。
「これはもう午後からの約束をお断りしなければならない」そう頭をよぎり、家内に伝えて連絡をしてもらいました。
痛みを堪えながら、ようやく用件だけ伝えるのが精一杯でした。
それから、ほっとしたのか多少体調が戻り、医者に行くことができました。
診察の結果、「胃腸風邪ですな。薬を出しておきます。」
「大腸がんの可能性もありますので、念のために検査しますか?」
「えっ?!。5年ほど前ポリープを取りましたが・・・・」
私は意識が朦朧としながら答えました。
「じゃぁ、いいですね」
結局その日は、食事はほとんど取らず、28日の本番を迎えることになったのです。
同友会というところは、会員が運営をすべて行います。そんなこともあり、担当者は夕方5時に集まることになっていました。
私は、時間が少し早かったですが私は4時ごろ会場に着きました。
体調は、ほぼ戻っていたのですが、どのように司会を進めるか。
また、講師への質問をどのようにしていくか。など予習する時間がほとんどありませんでしたので、この時間を利用して流れを書き出していました。
そして会場の確認と進めていますと、5時過ぎには講師のホンダカーズ中央神奈川の相澤会長と同行の社員、川上さんが到着されました。
この辺りから、自分では頭はフル回転のつもりでした。
そんな折三重県でホンダのディーラーをされている三泗ホンダ販売の川口社長と奥様、そして息子さん夫婦が会場にお越し頂きました。川口さんのところもホンダの顧客満足度で全国3本の指に入る素晴らしいお店で、そのご子息夫婦とも相澤会長のところにお勤めだったそうです。会長を第二の父とされる方です。
相澤会長は、見た目は厳(いか)つく、話だけを聞くと誤解をされるところがあるので、生の声を入れてよき親父という点を伝えたかったので、これは証言をしてもらうのが一番と考えました。

講演が終わって質疑応答の時間、社員の川上さん、そしてサプライズで川口さんの息子さんご夫妻に壇上に上がって頂き、生の声を聞いて頂くことに成功したのです。

ぶっつけ本番だったのでどこまで聞けたか解りませんが、多少なりともお伝えできたかと思っております。
後になって考えますと、やはり沢山反省点はあります。
質疑応答のとき、私は立って質問したのですが壇上へ上がらせて頂いて、正面を向いて話せばよかったとか。
質問の意図を事前に伝える時間があれば、もう少し的確な回答を得られたかもしれなかったとか。
なんと言っても時間配分です。5分を残すところで私は少し迷いましたが質問を打ち切り、会を終了しました。
当初の予定では、その日の最終の列車でお帰りになるということでしたので、終了時間を絶対に守らなければいけないということが頭から離れませんでした。
しかし直前に宿泊されることになっていたのです。
そのことを考えれば、多少時間が過ぎても会場に一つだけ質問を振った方が、よかったかもしれません。
後から反省しますと、判断力が低下していたことに気づかされます。
でもあのときの私では、精一杯かもしれません。
とは言え、皆さん一人ひとりのご協力で、201名というのは素晴らしい結果だったと思います。
同友会の歴史始まって以来です。200名を突破した支部の例会というのは、通常多いときで70名。少ないときは50名そこそこですから、3倍近い。まさにランチェスター戦略必勝の数値まで上げられた訳ですから。
さてその200名がなぜ可能になったかを、私なりに分析しますと、この話が持ち上がったのは、昨年の9月頃だったでしょうか。
我がグループ長の神戸ダイハツの阿部さんが、200名という目標を会議の中で発言されたのが始まりです。
その後グループ内で打ち合わせをすることになりました。
鈴鹿のCOCO‘Sに集まって、どうやってこの会を運営したらよいかを話し合ったのです。
私はそのとき、どうしても一つのことを確認したくてこの会に望みました。
本気で200名という数字をやろうとしているのかということです。いつに無くしつこく迫ってしまいました。スイマセン。
話し合っていくうちに、皆さん200名行きましょう。
ということになっていったのです。勢いというのは怖いです。
通常なら、多くて100名できれば上出来です。しかも今回は1月です。1月というのは正月休みを挟みますので、とても人が集めにくい月です。
年末に話をすると、正月明けまで待ってと言われますし、年明けは休みと挨拶回りなどで中々そんな話が出来ないのです。
それでも200名を達成するためには、何かを犠牲にしなければならないと経験上感じ取りました。
そこで、皆である約束をしました。
誰でもいい事にしましょう。経営者じゃなくてはいけないとか。同友会に入会しそうな人でなくてはいけないとか。条件は一切付けずに行きましょう。
そして兎に角数にこだわりましょう。その代わり200というとてつもない数字にチャレンジしましょう。
このことが意外な展開をみせるのです。
それなら、どこへ声を掛けます?
車業界ではないですが、自分の業界の組合でもいいですよね。
社員でもOKですよね。とドンドンアイデアが広がって行きました。
他の方からも、三重県経営品質協議会さん、鈴鹿商工会議所さん、三重ロータスクラブさんと・・・・
そして皆さんの声掛けが広がって200名を超えることになったのです。

会社に置き換えてみると如何でしょうか。
社長が目標を掲げる。その後すぐに条件を付けたくなるのではないでしょうか。
お客さんを紹介してもらえ、いざ紹介してもらうことになってから、「そのお客さんは、大丈夫なのか。」とか「いくら取引があるのか」などいろいろ条件をつけてしまいたくなります。
しかし、条件を付けるということは、裏を返せば社員から言い訳しやすくなるということです。
特に後付の条件を、3回出されたらやる気は完全に失せてしまうでしょう。
逆に条件が少なければ少ないほど、言い訳が出来なくなっています。
目標を達成しやすくして上げるのがトップの役割で、その目標を達成することで、自社の強みがより強くなる目標を決めるのがトップの仕事だと思います。
今回の例会は、講演内容もされることながら、大変得るところが多い講演会でした。
最後に、動員にご協力頂いた方、参加して頂いた方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。 ありがとうございました。

1通のメールが取引停止に繋がった私の大失態

随分前の話ですが、ソフトウェアの開発をしていたときです。
私は上場企業のF社さんからの孫請けという形で、仕事を貰っていました。
間に一社挟んでいる形です。
その担当者の方は、私より若い人でその方を通じてどのようなソフトウェアを作成して欲しいかが依頼されてきます。(仮にS氏とします)
ですので最初は上場企業のF社の担当者(仮にF氏とします)とはほとんど面識がありませんでした。
ところがその仕事を出してくれるはずのS氏から中々仕事の内容が伝わってこないのです。

こちらも予定があるので、幾度と要求はするのですが、約束はすれども守って頂けないという具合です。
実際に作業をするのは、こちらですので私は直接F氏と合わせて打ち合わせをさせてくださいと願い出ることにしました。
再三の要望で直接話ができるようになり、3人でプログラムの内容(仕様と言います)について、打ち合わせをしたのです。
本来なら、この作業はS氏の作業で私がするのであれば別途作業の料金を頂くべきところですが、背に腹は代えられません。
どうにかプログラムは完成したもののココから先が大変です。
受け入れ検査をしてもらわなければなりません。
こればかりは手伝うことができないのです。S氏自身が準備をしてプログラムをテストしないと私が不正をする可能性があるからです。
ところがいつまで経っても受け入れ検査をして頂けないので、遂に日程を合わせてお手伝いするという約束を取り付けました。
私は、名古屋まで出かけてすべて準備させて頂いて(本来駄目なのですが)
「さぁ、やりましょう」というところまで来ましたら
「今日は私先にやりたいことがありますので、後でやりますので今日は帰ってください」
「え〜」
でも首に縄をつけてやらせる訳にも行かず。そのまま退散しました。
そんなことがあって、要約F氏のところへプログラムが行き渡り、F氏がテストを行うことになりました。
ところがF氏が多量のデータを処理した結果、思う速度が出ないということでした。
とにかく早く対処したいので、すぐに修正して欲しいとメールがありました。
私は「もっと早くからやってくれていれば」と思いつつ徹夜でテストをし直ししたのです。
変更したプログラムをすぐに納品しましたが、それでもまだ速度が思うまで上がらないということでした。
それも、今すぐ対処しろという類のメールでした。
残念ながら私のところでは、大量のデータを用意できません。
私は、そのようなこちらの事情やこれまでのこともメールに書き時間の猶予をお願いしたつもりでした。

ところが・・・F氏からのメールは、「もう結構、こちらでやります。さようなら。」
さすがの私も「えっ」です。取引はこれで終わったのです。
私は直ぐにS氏の上司に謝罪に行ったのであります。
そのメール以来私はメールでは自分の意見や主張を書くと大失敗すると思っています。
どうやら、メールで自分の気持ちを出すと、相手の気持ちが増幅されるようです。マイナスの感情は、よりマイナスに、プラスの感情は、よりプラスに。
若い人はこの当たりは良く知っていて、メールを会話のように短く小刻みに打ちます。
自分の気持ちを中々出さず周りに合わせるというのもいつの間にか身につけた自分を守る方法の一つかもしれません。
くれぐれもメールだけで会話するのは、お気をつけください。

ご紹介します。究極の地域戦略の成功者

1回当たりの取引が小口になる商品、それにローテクで人手が多くいる、あるいはアフターサースに手間が掛かる商品は、利益がでにくい。これにとても役に立つのが元禄13年長崎対馬で八万頭の猪を全滅させた陶山訥庵の戦略です。
それを見事現代に応用した人がいます。
地域を半径500mに絞込むことで何が見えてきたか。
福岡よりお招きして、直接お話を聞く機会があります。
お見逃し無く。
「福岡市の歓楽街・中州に的を絞り、大成功した究極の地域戦略」
 講師:兜汕齦s動産代表取締役 古川隆氏
日時:2009年6月5日(金) 18時半〜
場所:四日市文化会館 第3ホール
懇親会:グリル四日市
詳しくは、パンフレットまたは弊社までお問合せください。
(電話:059-398-0123)

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