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メンター通信 第60号

発行日2009.1

混乱の世の中で社長がやらなければならない仕事とは

10月17日から4回に渡り、菰野商工会青年部の研修会を担当させて頂きました。
これまで主に、社長向けに行ってきましたが、青年部ということもあり、継承者という立場の方も受講生の中にはみえ、いつもと少々勝手が違っておりました。
そんなこともあり、研修の最初には、アイスブレーキングでコミュニケーション力をアップするトレーニングを入れました。
研修内容は、経営の原則から始まり、どういう状態になれば利益性が上がるのか。そしてそれをどのような考え方で実行するか。
これはランチェスター弱者の経営戦略で解説しました。

最終講では、その具体的な実行の方法をお伝えしました。
その最終講の前に質問のメールが担当者の方から着ました。
その内容は、「継承者としてどのようなことを勉強していったらよいかということです。」

私は考えを巡らせ、一つの答えを出しました。
戦略とそれを実行する決断力は、社長になってから実践を通じて力を付けていくことが必要なので、この時点では難しい。
経営理念とかカリスマ性も同じだと思います。
それ以外で必要な能力は、コミュニケーション力、その中でも特に人間関係を如何に良くしていくかという能力です。
私が人間関係のバイブルとしているのは、デールカーネギーの「人を動かす」という本です。
まず身につけなければならないのは、人を動かす3原則です。
それは次のようなものです。
原則T 批判も非難もしない。苦情もいわない。
原則U 率直で、誠実な評価を与える
原則V 強い欲求を起こさせる

私が一番重要だと思っているのは、原則Tです。
なぜかと言いますと、原則Tはツキを呼ぶ原則でもあるからです。
ココでいうツキというのは、一般的に言うツキとか運とかとは少し違うかもしれません。
ランチェスター弱者の戦略では、自分は弱い立場であるということをまず自覚することから始まります。
中小企業は少々成功していたとしても弱い立場であり、社長を含めそれほど高い能力も余りない。(失礼)
そんな状態で、さらに敵を作るようなことをしない。戦わずして勝つというのが弱者の戦略の究極です。
そういうことから、他社とは戦わない差別化をするわけです。
敵を作らないという観点から考えますと、いろいろと手を広げないというのもその一つです。
それと大切なのが、味方を作るということです。協力者を作るということです。
社員さんは勿論、お客さん、そして地域社会を自分の味方に付つけるということです。

それも、札束とか権力でいうことを聞かすのではなくです。
自分を応援してくれる人を作るには、「批判も非難もしない。苦情もいわない。」ことから始めることです。
「なぁ〜んだ。それぐらいなら分かっているよ。」とおっしゃるかもしれません。
私もそう思っていました。
ところが他人の欠点を直してやろういう正義感から、実はいつの間にか、相手を非難してしまっていることってあるんではないでしょうか。
リーダーなら誰でも、部下を良くしたいと考える余り、「こういう点が悪いからとまず指摘して、それを理解させようとします」そうこうしているうちに、だんだん感情的になり小言になってしまうのです。
私は今、部下はいませんが、次男の高校受験の時にこのことは嫌というほど経験しました。(笑)
最初は、やる気にさせようと思って、話をし始めるのですが最後は結局、「お前そんなことしてて、ええんかぁ!」となってしまうんです。
息子は納得してはいませんが、返事だけは「はい」と言ってくれます。大人の対応というヤツです。

特に立場が弱い人や、気が弱くしゃべらない人に対しては、そうなってしまいます。では、それを防ぐにはどうしたらよいか。

ここでマクスウェル・マルツ博士の「自分を動かす」という本から自己イメージを高める方法の8項目の一部を紹介します。
・他人に好意的に振舞おう
・他人の失敗や誤りには寛大になろう。
指摘しないという前に、好意的になり寛大になるという気持ちを持つことです。
こんなことから、社長が最初にやらなければならないのはツキを呼び込むために、人間関係を良くするトレーニングをするのが一番です。
特にこのように混沌とした時代には、自社を応援してくれる人を一人でも多く作ることだと思います。
ツキを運んでくれるのは、人だということです。
その時注意することは、この人と付き合えば得をするとか、損をするとかで区別しないといことです。
そんな訳で、ツキを呼ぶ第一歩は、「他人に好意的になり、失敗や誤りには寛大になる」ということだと思います。
でも一朝一夕に身に付くことではありません。
継承者は、社長と社員の狭間にいて微妙な立場です。
しかも、今すぐ戦略とか決断を迫られる立場にはありません。
こういう立場のときこそ、このことをトレーングするチャンスです。
創業者は、自動的にカリスマ性を持つことができます。継承者は信頼と実績からカリスマ性が生まれてくるのだと思います。
参考文献は、「人を動かす」デールカーネギー著・「ツキの大原則」西田文郎著・「自分を動かす」マクスウェル・マルツ著です。

「自分を動かす」は一度廃盤になったんですが、一時中古本で七、八千円したのですが最近刷りなおしされましたので通常価格で手に入るようです。
これらの書籍を参考にされて、運を掴めるよう祈っております。

3日坊主が習慣を身につける法

今年自分で一番変わったなぁと思うこと。
それは、体重とウエストです。

64sから57sに、88pから79pと隠れメタボから脱却したことです。
きっかけは日野原先生の講演を聞いて1日のカロリーの摂取量が多いことを知って間食を控えることにしてからです。
ダイエットなんて、と馬鹿にしていのですが、体重が直ぐに減ったので調子に乗って、腹回りを絞ろうと考え腹筋を60回することにしました。
この60回というのは次男に高校でどのぐらいするのかを聞いたら60回と言っていたので、ライバル意識から決めた回数です。
さらにダンベルトレーニングというのを始めました。
これらのトレーニングを始めるにあたり、心掛けたことは毎日やろうと思わないことでした。
私は小さい頃から、兄と違い「何一つ長続きがしない。3日坊主」と母親にいつも言われていました。
そういう性格ですので、続けることだけを意識することにしたのです。
どうも昔から張り切って、やる気を出せば出すほど長続きをしませんでした。熱しやすく冷めやすいのかもしれません。
1年近くこのトレーニングを続けてきて多少自信も付いてきたので、次に克服したいテーマにチャレンジすることにしました。
それは、講義など2時間立ちっぱなしでいると膝がだるくなって翌日まで疲れを持ち越してしまうことです。
その対策で、散歩で膝を鍛えることにしました。
この時も同じく、毎朝散歩をしたいと思わないようにしました。
雨の日は休む、辛くなったら一旦休憩する。
こんな具合に始めた朝の散歩ですが、しばらくするとやはり嫌になってきました。
以前も散歩をしようとして、朝早く起きて実行したのですが、3日どころか1日で終わってしまいました。
そこで以前から勉強している西田文郎先生のイメージトレーニングのCDを聞きながら歩くことにしました。

CDの内容は、
?今日の目標
?今月の目標達成のイマージェリー
?長期目標達成のイマージェリー
?サポーター・イマージェリー
の4つで約20分です。
それでも、何だか自分のためだけに散歩するのが空しくなってきたのです。実は止める口実を見つけ出し始めたのです。
そこで、ゴミを拾うことにしました。
私はタバコを吸いませんので、どうしてもよく分からないのが車の窓からのポイ捨てです。
目の敵にしているわけではありませんが、このタバコの吸殻だけを拾うということにしました。
ゴミを拾って歩くとどんどん気持ちが積極的になっていきます。
それで今も散歩を続けることが出来ています。
私はこの体験を通じて、習慣を付けるためには
@ 目標の意味を付ける。(自分なりでいいです)
A 続けられることだけに目標を少なくする(やらなければならないと思わないこと、義務にならないこと)
B 一つ続けられる自信が持てたら、その上に目標を設定する
C 止める理由を考え始めたら、続ける理由を考える
こんな方法以外にもあると思いますが、どんなことであっても、「やらねばならない」と思ったり口走ったりしたら、それは義務になります。
そうなると辛くなり継続は難しくなります。
自らやりたくなるようにすることですね。
私は今ようやく朝の時間が使えるようになってきました。
それは次のようなものです。但し朝起きれたらです。(笑)

?座禅(20分)
?散歩(25分)ゴミを拾いながら
?ダンベルトレーンング(5分)
?笑顔ストレッチとボイストレーニング(10分)
今後の課題は、2つです。
スタート時間が遅くなってしまったときの気持ちの持ち直し。
スタート時間を決まった時間にする
ツキを呼び込むにしても、習慣を身につけるにしても、具体的にどうしたら出来るかを著した本や教材はありません。
皆さんは、どのように自分に落とし込んでみえるでしょうか。

幻のフジゲン横内弁当

前号で、横内会長からのハガキを小さく載せたところ、問合せがありました。

「石田さんの弁当って、どんなの?」
実は私はこの弁当は残念ながら見たことがないのです。と言いますのは、この弁当特別な弁当で私が若紀久の石田さんに頼んでメニューにないものだったからです。
横内会長は、老老介護で奥さんの面倒をみられています。
どうしてもその日のうちに帰っていただかなければなりません。
たぶん会長のことですので、電車をぎりぎりまで話をされると予測しました。(予想通りでした。)
まず汽車の中で、ゆっくり食べられるような器にしてください。
しかも手術をされて2ヶ月ほどでしたので、
「カロリーは抑えてしかも、元気が出る弁当にしてください、料金は任せます。」とお願いしました。
そんな事情ですので、幻の弁当を食べてみたい方は若紀久さんに問い合わせてください。(フリーダイヤル:0120-43-5401)
運がよければ、造っていただけると思います。

イチオシ講演会

最近自分のセミナーをサボっていました。来年からしっかりとやりたいと思います。

来年最初のセミナーは、
「小さい会社が勝ち組になる法」
(1位作りの経営戦略)
あなたはどうやってこの状況を切り抜けますか!
日時:2009年2月24日(火)18時半〜
場所:四日市商工会議所 3F 中会議室
主催:ランチェスター経営三重 пF059-398-0123
「現場力強化と社員教育で業績を上げる」
ホンダカーズ中央神奈川 相澤賢二会長
日時:2009年1月28日(水) 18時半〜
場所:ロワレ21鈴鹿 参加無料(懇親会は4千円)
主催:三重県中小企業家同友会 пF059-351-3310

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